2017年9月18日から9月21日開催中のローエイシア東京大会2017。9月20日水曜日のランチセッション「アジア太平洋地域におけるLGBTの権利」において、当団体の理事別府理佳子がモデレーターを務めるほか、元オーストラリア連邦最高裁判事マイケル・カービー氏、台湾における同性婚実現の立役者Victoria Hsu弁護士とともに、当団体の理事である佐々木と稲場がパネリストとして登壇します。セッションの概要は以下のとおりです。
現在、世界 20 カ国以上で同性婚は認められており、アジアでも、台湾ではじめて、同性婚を認めないことは憲法に違反するとの判決が出されました。しかしながら、日本を含めて、世界の約 90％の国では同性婚が認められておらず、LGBT の人々は日々苦しんでいます。本セッションでは、アジア環太平洋諸国における LGBT に関する理解を深めるとともに、その権利向上を目指すべく、まず、前オーストラリア最高裁判事であり、北朝鮮における人権に関する国連調査委員会元委員長の Michael Kirby 氏に、LGBT の基本的人権について、国際的人権及び北朝鮮における人権問題との対比から、その意義と重要性について講演していただきます。くわえて、台湾の LGBT の権利活動の第一人者であり、2017 年 5月の同性婚判決を導いた主任弁護士である VictoriaHsiu-wen HSU 氏もお招きし、台湾での同性婚実現までの道のりについてお話いただきます。また、ヨーロッパ及び日本における LGBT の議論について、佐々木弘造弁護士及び稲場弘樹氏にご担当いただき、アジア環太平洋諸国における LGBT の権利の現状や問題点を比較検討したうえ、今後の課題について議論したいと思います。
