LGBTと
アライのための
法律家ネットワーク
活動実績2017.09.17

【開催報告】ソニーダイバーシティシアター2017をソニー様と共催いたしました

2017年9月13日東京都品川ソニー本社でソニーダイバーシティシアター2017が開催されました。テーマは「無意識のバイアス(思い込み)を見つけるための映画と対話」。約600名の方々にご参加いただきました。ありがとうございました。ソニー株式会社人事センター長望月賢一様に引き続き当団体理事の稲場が、自己の職場でのカミングアウトの経験も交えて、ご挨拶を差し上げました。


 

私が職場でゲイであることをカムアウトしたのは2015年の5月になります。ゴールドマンへの入社が2002年4月ですので13年掛かったこととになります。ゴールドマンには中途入社ですので社会人になってからカムアウトするまで何十年も掛かったことになります。ゴールドマンの日本では2010年に日本人の当事者がLGBTネットワークの代表に就任してからLGBTの従業員への取り組みが強化されてきました。私は入社以来ずっと隠していましたのでLGBTのイベントが増えているの横目で見ながらこれは一過性の出来事でそのうちこのような会社の努力も終わってしまうだろうと思っていました。ところが毎年毎年取り組みが強化されていき、LGBT就活生に対するメンターイベントや法務部が中心となったLGBTドキュメンタリーの上映会等に取り組むのを見て、ついに自分でもそのようなイベントに積極的に参加したいという思いが募りカムアウトしたのでした。私がカムアウト後しばらくしてから私の変わりぶりに驚いた上司の藤田(後ほどパネルで登壇いたしますが)と一緒に社会を変えるためにbusiness lawyerにも何かできないかと思い立ち上げたのがLGBTとアライのための法律家ネットワーク(通称LLAN)なのです。ご来場の皆様方の中には会社でダイバシティーの推進に携われている方も多いと思われます。特にLGBTについては取り組みを進めてもなかなか当事者がカムアウトしてくれないのが実際だと思います。でもあきらめずにぜひ取り組みを進め続けていただきたいと思います。当事者は隠れていてもきっと見ていることは間違いありません。

映画は、米国では同性婚の父と称されることもあるEvan Wolfsonさんに焦点をあてた同性婚実現までの道のりを描いたドキュメンタリー映画、「Freedom to Marry」(予告編itunes)が上映されました。Evan Wolfsonさんは次のとおり自分の思いと願いを会場の皆さまにお伝えしました。



引き続きパネル・セッションにおいて、グッド・エイジング・エールズの松中権さんをモデレーターとして、それぞれのパネリストが、インクルーシブな職場環境・社会を実現するために必要となることについて熱く語りました。当団体理事藤田は、パネルにおいて、職場の上司としてカミングアウトを受けた経験、カミングアウト後の本人そして職場のポジティブな変化について、語りました。なお、中央経済社ビジネス法務2017年3月号第2特集「LGBT対応の社内設計」における理事藤田・稲場のインタビュー記事も、よろしければご覧ください。

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